項目(1)で述べた新規光配位子交換反応を活用し、配位子としてビスホスフィンを用いることによって、 新しい光機能性材料であり、分子ワイヤーとしても期待される2核-20核の一次元金属錯体ポリマーの合成に初めて成功した。
光配位子交換反応と熱反応をうまく組み合わせることによって、様々な機能性レニウムユニットを自由に連結していくことが可能である。 例えば、連続的なエネルギー移動が可能なフォトニックワイヤー(下図上段)や、エネルギー移動と電子移動を順次的に起こす人工光合成系(下図下段)が構築できる。
現在、その他有用な機能性を発現させるための分子設計指針と、より一般的な合成法の確立を目指して精力的に研究を続けている。