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錯体に配位した還元型補酵素NADPHモデル化合物の反応性解明

植物の光合成で生成した還元型補酵素NADPHは、二酸化炭素の固定化の還元剤として使用されており、 補酵素NADPHおよびそのモデル化合物の還元力をより高くできれば、様々な新規活用法が考えられる。

我々は、NADPHモデル化合物に、ルイス酸であるルテニウム(II)やレニウム(I)錯体が配位することにより、 その還元力が大幅に増強されるという、興味深い現象を見いだした。現在、その発現機構に関して、詳細に研究を進めている。 また、この現象を利用した新しい不斉還元反応の開発を行っている。