光エネルギーの高品位化システム(人工Zスキーム)の構築
現在実用化されているほとんどの光触媒は、太陽光に5%しか含まれていない紫外光しか吸収せず、 太陽光の主成分である可視光は有効に活用できない。可視光を利用して有用な化学反応(例えば、水による二酸化炭素の還元) を行うためには、緑色植物の光合成が行っている光エネルギーの高品位化(Zスキーム)を人工的に行うシステムの開発が必須である。
このような光子を順次的に2光子利用し高エネルギーを必要とする反応を起こす光触媒系(人工Zスキーム)の開発を目指した 研究を行っている。具体的には、金属錯体と半導体を融合した複合系光触媒の開発に力を注いでいる。