前田研究室では、光化学、触媒化学、材料化学、電気化学を基盤として、水を分解して水素と酸素を製造する半導体光触媒、二酸化炭素固定化のための金属錯体/半導体ハイブリッド型光触媒、及びそれらに関連する化学を研究しています。これにより太陽光の化学エネルギーへの高効率変換を目指します。グループのモットーは、好奇心の赴くまま、楽しく研究することです。
研究室配属希望の学生の皆さんへ
当研究室は、さまざまなバックグラウンドをもつ学生さんの参画を歓迎します。
学内(東工大)、学外の学生さんの研究室訪問・見学・進学相談(修士・博士)を随時受け付けています。
見学・面談等を希望される方は、Eメールで前田(maedak@)にご連絡ください。
(@以下はchem.titech.ac.jp)
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2023/11/21
卒業生前田くんとポスドクChomさんの論文がSustainable Energy Fuels誌に掲載。2009年に発見してその後爆発的に研究が広がった窒化炭素ポリマー光触媒に関して、水素生成活性の支配因子を反応速度の光強度依存性とH-D同位体効果に着目して明らかにしました。論文はオープンアクセスにて公開中です。
2023/11/9
ポスドクChomさんの論文がSolar RRL誌に掲載。二酸化炭素還元に活性な配位高分子光触媒KGF-9を常温常圧、かつ短時間で得る合成法を発見、高性能化に成功しました。田中先生(関西学院大)、佐伯先生、石割先生(阪大)らとの共同研究成果です。論文はオープンアクセスにて公開中です。
2023/10/11
卒業生三好くんの論文がACS Omega誌に掲載受理。N,F共ドープルチル型酸化チタン光触媒の水素生成活性が照射波長によって特異的に変わることを見出し、その原因をキャリアダイナミクスの観点から考察しました。山方先生(岡山大学)、野澤先生(高エネ研)との共同研究成果です。論文はオープンアクセスにて公開中です。
2023/10/6
D3水落くんの論文がJ. Phys. Chem. C誌に掲載受理。粒子転写法を使ってPb-Ti酸フッ化物光電極を作成し、水の酸化反応活性の支配因子について詳しく調べました。論文は三澤弘明先生特別号(Hiroaki Misawa Festschrift)として組み込まれます。
2023/10/2
中里亮介博士がポスドクとして着任。
2023/9/20
M1山本くんの論文がSolar RRL誌に掲載。Front Coverにも採用されました。ニオブ酸ナノシートからなる色素増感型水分解光触媒の修飾剤となるアニオン性ポリマーを最適化し、反応量子収率をアップさせることに成功しました。Tom Mallouk先生(ペンシルベニア大)、佐山先生、三石先生(産総研)らとの共同研究成果です。論文はオープンアクセスにて公開中です。
2023/8/17
過去に在籍した博士研究員Ya Tangさんの論文がSolid State Sci.誌の複合アニオン特集号に掲載受理。新規Ta系層状酸窒化物の合成に関して、カチオン組成の影響を詳細に調べました。その他、国内外の先生方との共著論文も続々と掲載受理。
2023/7/21
卒業生相原くんの論文がACS Materials Lett.誌に掲載。可視光応答型Pb-Ti系酸フッ化物光触媒をマイクロ波支援水熱法で合成し、その光触媒活性を大幅にアップさせることに成功しました。稲田先生(九大)、佐伯先生、石割先生(阪大)らとの共同研究成果です。論文はオープンアクセスにて公開中です。
2023/6/1
海外の専門家との共著で水分解光触媒の入門書(Primer)をNat. Rev. Methods Primersに出版。所属機関アクセス(subscription)が困難なケースが多いようなので、ご所望の方にはPDF(個人使用限定)をお送りします。
2023/5/26
昨年度まで在籍した鎌倉特任助教の論文がAngew. Chem., Int. Ed.誌に掲載。関西学院大学の田中大輔先生との共同研究により、二酸化炭素の光還元に高活性なSn系のMOFを見つけました。貴金属、希少金属なしで、かつ非毒性元素を使えたのはなかなか画期的です。論文はオープンアクセスにて公開中です。
2023/4/12
卒業生城間くんの論文がJ. Mater. Chem. A誌に掲載(+ Hot Paperに選出)。層状ペロブスカイト型酸窒化物に対して有機分子をインターカレートさせ、これを起点としてPt助触媒を高分散担持することに成功。結果として、高い水素生成光触媒機能を実現しました。NIMS・木本先生との共同研究成果です。
2023/4/5
研究室メンバー情報を更新。
2023/3/30
卒業生金澤くんの論文がJ. Phys. Chem. C誌に掲載。酸水素化物BaTiO3–xHxにおけるヒドリドイオンが局所構造に与える影響をXAFS、Raman等を駆使して明らかにしました。
2023/3/14
卒業生岡崎さん(2021年度博士卒)が、令和4年度手島精一記念博士論文賞を受賞。
2023/2/9
西岡特任助教の論文がAppl. Catal. A誌に掲載。過渡吸収/発光測定により、色素増感型水素生成光触媒におけるPt助触媒の効果を電子移動の観点から明らかにしました。
2022/12/16
昨年度より留学生として在籍したChomponoot Suppasoさんが、博士研究員として前田研に加わりました。
2022/11/15
昨年度在籍した博士研究員Unseock Kangさんの論文がSmall Structures誌に掲載。窒素ドープチタニアナノチューブ電極にリン酸コバルトを修飾し、高安定な可視光水分解を達成しました。その他、国内外の先生方との共著論文も続々と掲載受理。
2022/10/28
前田が英国王立化学会のFellow(Fellow of the Royal Society of Chemistry: FRSC)に選ばれました。
2022/8/23
鎌倉特任助教の論文がACS Catal.誌に掲載。分子や貴金属の助触媒なしで高効率駆動する二酸化炭素還元光触媒を見つけました。関西学院大学の田中大輔先生との共同研究成果です。雑誌のSupplementary Coverにも選ばれました。
2022/8/17
卒業生北条くん、西岡特任助教の論文がSci. Adv.誌に掲載。表面修飾した色素増感光触媒を用いて高効率な太陽光水分解を実証しました。ペンシルベニア大学のTom Mallouk先生との共同研究成果です。論文はオープンアクセスで公開中です。雑誌ウェブサイトのFeature Imageにも選ばれました。
2022/7/22
タイ王国Khon Kaen Universityからの留学生Chomponoot Suppasoさんの論文がACS Sustainable Chem. Eng.誌に掲載。Zn-Al層状複水酸化物と尿素を原料として得た窒素ドープ型ZnOが、可視光照射下、水素生成、酸素生成にそれぞれ活性となることを見出しました。
2022/6/16
前田が領域代表を務める文科省科研費・学術変革領域研究A「超セラミックス」が始動。無機材料と”分子”を使って新たな学術の地平を拓く研究がはじまります。
2022/5/28
M2相原くんの論文がChem. Eur. J.誌に掲載受理。可視光応答性Pb2Ti2O5.4F1.2光触媒に対する助触媒担持効果を詳しく調べ、水素生成活性の向上に成功しました。岡山大・山方先生、京大・内本先生との共同研究成果です。論文はオープンアクセスで公開中です。
2022/5/17
D2安大賢くんの論文がAngew. Chem. Int. Ed.誌に掲載。アルファ型の酸水酸化鉄(土壌鉱物)がCO2を高選択的にギ酸へと変換する触媒となることを発見しました。高エネ研・野澤先生、本学・横井先生との共同研究成果です。論文はオープンアクセスで公開中です。雑誌のフロントカバーにも選ばれました。
2022/4/10
D2水落くんの論文がSustainable Energy Fuels誌に掲載受理。層状ペロブスカイト酸フッ化物Pb3Fe2O5F2が通常型ペロブスカイトPbFeO2Fよりも良好な水の酸化電極触媒として働くことを明らかとしました。岡先生(近畿大)、稲熊先生(学習院大)との共同研究成果です。
2022/4/8
卒業生三好くんの論文がACS Appl. Mater. Interfaces誌に掲載受理。過去に三好くんが計算で見出した 「フッ素種によるアンモニア窒化反応の促進」に関する知見を実験(合成)に活用し、GaN-ZnO固溶体光触媒の低温合成に成功しました。
大阪大学ナノ理工学人材育成産学コンソーシアム ナノ理工学情報交流会 | |
日時 | 2023/12/18, 13:10-14:10 |
題目 | 普遍元素と分子性ユニットを活用した二酸化炭素変換固体触媒の開発 |
会場 | 大阪大学 |