岡田・福原研究室│東京工業大学理学院化学系

研究内容

高分子センサーを基盤とする超分子アロステリック増幅センシング

我々はこれまでに図左に示すように、有機系から生体機能関連物質にいたる広範囲なキラル分析セレクターを用いる分子認識・不斉光反応を 行っている過程で、天然に豊富に存在する多糖セレクターが高いポテンシャルを示すことを見出しました。これらの超分子センシングにおける機構は、検体認識サイトの立体的・ 電子的変化に基づくスペクトル変化を直接読み取るものに分類されます。我々はこれらの結果を基盤として、新規な超分子センシング手法の構築に 取り組んでおります。すなわち、図右に示した研究展開を行い、生体系におけるアロステリック効果を利用することで、(i)精密に設計された受容体での検体の吸着・包接に伴う センシング部位自身の動的構造変化により、(ii)アロステリック効果によってシグナル増幅高分子主鎖への ホスト―ゲスト識別情報の伝播を引き起こさせ、(iii)ここから増幅したシグナルを得るという手法を提唱しています。そして、この一連のプロセスを利用する センシング方法論を"超分子アロステリックシグナル増幅センシング(Supramolecular Allosteric Signal-amplification Sensing)" (SASS)と定義しております。




参考文献 Fukuhara, G.*: Polymer-Based Supramolecular Sensing and Application to Chiral Photochemistry, Polym. J. 2015, 47, 649-655.