授業情報

現在受け持っている授業は以下の通りです。

結晶構造特論

前半は、単結晶構造解析法について説明し、後半で化学結晶学のトピックスを取り上げます。 特に有機・無機結晶構造の解釈と、結晶の物理的・化学的な性質との関係について解説します。

結晶化学

結晶の三次元構造はどのようにして解析されるのかについて、その原理と方法を解説します。授業前半では、基礎を学習します。まず、結晶格子によるX線回折と電子密度・構造因子について理解し、次に結晶の対称性、特に並進を伴う対称操作を理解します。後半では、具体的に結晶構造解析の進め方を学習します。すなわち、空間群の決定、直接法・重原子法(パターソン関数法を含む)などによる初期モデルの決定、最小二乗法による構造精密化、結果の表現という流れを理解します。最後に解析の実例を通じて最新の解析法と結果の評価を学習します。

無機・分析化学総合実験

無機化学、分析化学、物質科学分野の学生実験です。演習は学生実験や各分野の授業と連携しており、関連した内容を演習します。

「粉末X線回折」: 実験前半では、様々な無機塩の結晶を用いて粉末X線回折測定を行います。得られた結果の解析を通して、結晶のX線回折における基礎法則について理解を深めます。実験後半では、未知試料の同定を行うことでX線回折を使った分析手法について学習します。

計算化学・情報演習1

SciFinder、Cambridge Structure Database(CSD)など様々な化学系データベースを使った演習を通し、化学の研究を行うために必要な情報検索の基礎を学習します。さらに、パソコンを使った結晶構造解析を行うことで計算化学の実際について理解を深めます。