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研究交流課題名


日本学術振興会日中韓フォーサイト事業
「原子スケール有機・無機ハイブリッド機能化とフレキシブル展開」

JSPS A3 Foresight Program
“Functionalization and Flexible Device Application of Atomic Scale Organic and Inorganic Material “

実施期間


2018年8月1日~2023年7月31日

実施組織

日本側実施組織
 拠点機関 :東京工業大学
 研究代表者:理学院・准教授・西野智昭
 協力機関 :物質材料研究機構, 東京大学、北海道大学、名古屋大学、九州大学、
       北陸先端科学技術大学、慶応義塾大学

中国側実施組織
 拠点機関 :清華大学
 研究代表者:Institute of Microelectronics, Professor, Tian-Ling REN
 協力機関 :南京大学、嘉兴学院

韓国側実施組織
 拠点機関 :KAIST
 研究代表者 :Materials Science and Engineering, Professor,Byeong-Soo BAE
 協力機関  :延世大学, POSTECH, 梨花女子大学, ソウル大学


目的

 第4次産業革命の推進、超スマート社会(Society5.0)の実現にむけ、情報量の急増を支える多機能のスマートデバイス、その基盤材料として高能の新物質開発が急務となっています。プロジェクトでは新物質開発として、複雑な分子を合成する従来型のアプローチを超えて、原子スケールの有機・無機材料のハイブリッド化による新規物性・機能創出を目指します。このハイブリッド化では、2次元/1次元/0次元物質での既存の3次元系にはない物性や機能を引き出し、組み合わせることで新たな機能を賦与、あるいは積極的に相互作用させることで単体にはない機能を創出します。新機能で、次世代情報システムに資する新技術への導出を目指します。
 本プロジェクトの研究分野では、携帯端末など先端製品の開発と製造が当該地域周辺で行われており、このうち3カ国(日本、韓国、中国)はさらにの技術を開拓すべく、基礎からアプリケーションまでの先端研究を推進しています。各国とも有機や無機の低次元新材料合成、計測、応用分野で世界的な研究成果を出していますが、各国の得意分野は分かれており、日本は精密計測、韓国はデバイス応用、中国は物質合成を得意とします。このような得意分野の違いを活かし、三ヵ国が相補連携することで革新的な物質やアプリケーションのフロンティア拠点となりうる環境にあります。
 本取り組みでは、当該分野で世界をリードしている3各国の研究者の研究交流を促進させてフロンティア拠点を形成し、次世代拠点の核となる若手研究者の育成を推奨します。具体的には本プロジェクトに参加するグループが世界をリードしてきた有機や無機の低次元材料を原子スケールで接続し「物質デザイン」、「精密物性計測」、「デバイスデザイン」の3分野として研究を進めます。このような研究体制の基、国の垣根を超えて集約した協力体制を作り上げ、従来の枠を超えた“ハイブリッド接続”で、共同研究の促進と若手育成を行っていきます。共同研究の促進に関しては、これまで培ってきた共同研究を強化する一方、新規連携による共同研究を推進します。また、若手育成に関しては、若手が協力してスクールやセミナー企画・準備・開催を担うことで、次世代の国境を超えたグローバル連携の起となるような場を提供します。スクール等では、第一線で活躍する研究者を講師として招くことで、世代を超えて若手が刺激を得られる環境を提供します。これらの研究交流活動を通じて、日中韓の大学院生を含む若手研究者同士のネットワークの構築促進し、10~20年後には盤石な日中韓の研究者コミュニティーへと結実させることを最重要使命とします。