はじめに

「物理有機化学」とは,有機化合物の反応や構造を詳しく調べ,有機化学を深く理解するための原理や法則を導くことを目的とする研究分野です.この考え方に基づいて,当研究室では,特異な構造をもつ有機分子を設計し,実際に合成し,構造や物性を分光学的および理論的な方法を用いて評価する研究を行っています.
 最近は,美しいπ電子系の創出や新しい構造や機能を持ったπ電子ユニットの開発を中心に研究しています.これらのビルディングユニットを用いて,二次元および三次元的な有機構造体を組み立て,構造の解析や機能の探索を行っています.自由な発想に基づいて,これまでにはない面白い分子を作って調べることを目的としています.

 学部生,大学院生,研究員を募集しています.研究室の見学を希望する方は気軽にご連絡ください.メールアドレス

最新情報&更新情報

2018.12.1 Chemistry Letters誌に論文を発表しました.
2018.11.30-12.1 第12回有機π電子系シンポジウムで発表を行いました.発表の詳細
       博士前期課程2年の関川周司さんが
       最優秀ポスター賞(Chemistry Letters賞)を受賞しました.
2018.9.12 ChemPlusChem誌に論文を発表しました.
2018.9.6-8 第29回基礎有機化学討論会@東工大を主催しました.Link
       口頭発表1件,ポスター発表3件行い,博士後期課程3年の山本悠太さんが
       学生ポスター賞を受賞しました.
2018.7.19 Synlett誌に論文を発表しました.
2018.7.18 Journal of Inclusion Phenomena and Macrocyclic Chemistry誌に論文を
      発表しました.
2018.5.30 Angewandte Chemie International Edition誌に論文を発表しました.
2018.5.30 Chemistry A European Journal誌に論文を発表しました.
2018.4.18 Journal of Organic Chemistry誌に論文を発表しました.
2018.4.3 新年度を迎え,新たに6名の学生が加わりました.Members
2018.3.17 Tetrahedron誌に論文を発表しました.
2018.3.20-23 日本化学会第98春季年会で発表を行いました.発表の詳細
2017.10.28 ルビセンの効率的合成法に関する論文がSynformに紹介されました.Link
2017.10.23 Chemistry Letters誌に論文を発表しました.

最近発表した論文


Chemistry Letters誌にボックス型環状オリゴアレーンの一つとして、1,8-位で直接連結した環状アントラセン4量体の合成と構造に関する論文を発表しました.(2018年12月)
"Box-Shaped Cyclic Oligoarenes: Synthesis and Structure of Anthracene-1,8-diyl Cyclic Tetramers"
K. Fujise, T. Saibara, T. Iwanaga, E. Tsurumaki, S. Toyota,
Chem. Lett., 2018, Advance Publication. Abstract


ChemPlusChem誌に1,8-ジエチニル-10-メシチルアントラセンを構成ユニットとするアントラセン-ジアセチレン環状オリゴマーの合成、構造、性質を有するアントラセンのに関する論文を発表しました.(2018年9月)
"Iterative Synthesis, Structures, and Properties of Anthracene‐Diacetylene Cyclic Oligomers with 10‐Mesitylanthracene‐1,8‐diyl Units"
S. Toyota, M. Yoshikawa, T. Saibara, Y. Yokoyama, T. Komori, T. Iwanaga,
ChemPlusChem, 2018, Accepted Articles. Abstract


Synlett誌に10位にメシチル基を有する鎖状1,8-アントリレンオリゴマーに関する論文を発表しました.(2018年7月)
"Synthesis and Conformational Analysis of 10-Mesitylanthracene-1,8-diyl Oligomers"
S. Toyota, T. Saibara, K. Fujise, T. Oki, T. Iwanaga,
Synlett, 2018, 29, 2137-2140. Abstract


Journal of Inclusion Phenomena and Macrocyclic Chemistry誌に9,9'-ビアントラセンホストによる塩素化炭化水素ゲストの包摂とその選択制に関する論文を発表しました.(2018年5月)
"Inclusion of chlorinated hydrocarbon guests by 9,9′-bianthracene host and its selectivity"
S. Toyota, A. Yokoyama, K. Tanaka, Y. Akaki, T. Iwanaga,
J. Inclusion Phenom. Macrocyclic Chem., 2018, 92(1-2), 129-136. Abstract. Abstract


Angewandte Chemie International Edition誌に環状アントラセン6量体とフラーレンC60によるナノ土星構造体の生成に関する論文を発表しました.(2018年5月)
"Nano‐Saturn: Experimental Evidence of Complex Formation of an Anthracene Cyclic Ring with C60"
Y. Yamamoto, E. Tsurumaki, K. Wakamatasu, S. Toyota,
Angew. Chem. Int. Ed., 2018, 57(27), 8199-8202. Abstract
本論文は同誌のHot Paper (注目論文) に選ばれました。

本研究に関して、東工大広報と論文を掲載したAngewandte Chemie誌よりプレスリリースが出ています。詳細は下記リンクをご覧ください。
東工大広報 プレスリリース
Angewandte Chemie誌 press release

C&EN誌にて本研究が紹介されました。詳細はこちら
化学工業日報(2018年6月21日朝刊)で本研究が紹介されました。


Journal of Organic Chemistry誌にジアセチレン架橋された9,10-アントリレン多量体の合成と物性に関する論文を発表しました.(2018年4月)
"Synthesis and Electronic Properties of Length-Defined 9,10-Anthrylene-Butadiynylene Oligomers"
M. Nagaoka, E. Tsurumaki, M. Nishiuchi, T. Iwanaga, S. Toyota
J. Org. Chem. , 2018, 83(10), 5784-5790. Abstract


Chemistry Letters誌にエテニレン架橋された1,8-アントリレン環状多量体に関する論文を発表しました.(2017年10月)
"Structures and Photophysical Properties of a 1,8-Anthrylene-Ethenylene Cyclic Tetramer"
M. Inoue, T. Komori, T. Iwanaga, S. Toyota
Chem. Lett., 2017, 46(12), 1836-1838. Abstract


Synthesis誌にScholl反応を用いるルビセン誘導体の簡便合成法に関する論文を発表しました.(2017年9月)
本論文はSynformのNewsに取り上げられました。Link
"Facile Synthesis of Rubicenes by Scholl Reaction"
M. Kawamura, E. Tsurumaki, S. Toyota
Synthesis, 2018, 50(1), 134-138. Abstract


European Journal of Organic Chemistry誌に剛直な大環状骨格内に作られた三重及び四重トリプチセンギアに関する論文を発表しました.(2017年9月)
"Triple and Quadruple Triptycene Gears in Rigid Macrocyclic Frameworks"
S. Toyota, K. Kawahata, K. Sugahara, K. Wakamatsu, T. Iwanaga
Eur. J. Org. Chem., 2017, (37), 5696-5707. Abstract


ChemPlusChem誌に立体異性体を生じるモチーフとしての平面アントラセン−アセチレン骨格に関するミニレビューを発表しました.(2016年12月)
"Planar Anthracene-Acetylene Frameworks as Stereogenic Motifs"
S. Toyota, H. Ikeda, T. Iwanaga
ChemPlusChem, 2017, 82(7), 957-966. Abstract