岡田・福原研究室│東京工業大学理学院化学系

研究内容

紙分析デバイス

紙を基材とする分析デバイス(Mirofluidic paper-based analytical device)は、簡易分析デバイスとして注目されている。わわわれのグループでは、再沈法で作成した有機ナノ結晶を用いた分析デバイスを開発している。
Fe(II)分析デバイス バソフェナントロリンのナノ結晶を集積化した紙分析デバイスは、水中のFe(II)イオンに応答して着色する。応答原理の詳細に未解明なところはあるが、濃縮応答のように挙動を示すことを見いだし、高感度分析を達成した。

多変量解析による3つのイオンの同時定量 2つの種類色素のイオンに対する色変化のRGB応答(正確にはL*a*b*系列に分解後)を多変量解析し、Zn(II)、Cu(II)、Ni(II)をppbレベルの低濃度で同時定量できることを実証した。




参考文献

 

 

1) Grasianto, Fukuyama, M., Mott, D.M., Koseki, Y., Kasai, H., Hibara, A.:
Organic nanocrystal enrichment in paper microfluidic analysis.
Sensors Actuators B Chem. 333, 129548 (2021). https://doi.org/10.1016/j.snb.2021.129548  
2)

Grasianto, Fukuyama, M., Kasuya, M., Mott, D.M., Koseki, Y., Kasai, H., Hibara, A.:
Sensitive and simple multi-ion detection using organic nanocrystal enrichment in paper analytical devices.
Anal. Chim. Acta. 1273, (2023). https://doi.org/10.1016/j.aca.2023.341451


3)