OUR CHEMISTRY

「優れた機能を備えたオリジナルの遷移金属触媒や反応活性種の創製」と「教科書には載っていない新しい有機合成反応の開発」を両輪とする有機合成化学研究に取り組んでいます。例えば,「石油資源である単純炭化水素を有用化合物に直接変換する反応」,「欲しい物だけを選択的に合成する反応」,「メタンや窒素など普遍小分子を有用有機化合物へと変換する反応」など,従来の不可能を可能にする新触媒・新反応の開発を目指しています。また,新しい有機合成反応を開発することは「新しい有機化合物を創製する」ことにつながりますので,新しい化学の発見に出会う機会は無限大です。このようなゼロからイチの創出を目指す学術的な基礎研究こそが,未来の人類社会の役に立つ重要な科学技術に大成すると考え,日々研究に取り組んでいます。

NEWS & IVENTS

2023.9.27 
Zhenyao Li君(D1)が研究室メンバーに加わりました。
2023.9.22 
ベンゼン環の炭素−炭素結合に対するホウ素の挿入反応について論文を発表しました。昨年度の卒業生,黒木君の修論の成果です。おめでとう!Reversible Boron-Insertion into Aromatic C–C Bonds Angew. Chem. Int. Ed. (10.1002/anie.202312980)
2023.9.22 
学位記授与式が行われ,張君(M2,国際大学院プログラム)が卒業しました。コロナ禍の入国制限で大変な時期もありましたが,立派にやり遂げたと思います。これからも大活躍することを期待します!
2023.9.21 
遠藤君(M2),清水君(M2),上野君(M1)が第39回有機合成化学セミナーに参加してポスター発表を行いました。
2023.9.13 
島袋君(M1)が第69回有機金属化学討論会に参加してポスター発表を行いました。
2023.7.25 
Origin of Reactivity Difference between Phosphines and Phosphinites in Ru-Catalyzed Phosphorus-Directed sp 2 C–H Borylation: Mechanistic Study and Improvement of Reaction Conditions と題する論文を発表しました。 Bull. Chem. Soc. Jpn. (10.1246/bcsj.20230111)
2023.5.13 
張君(M2)が第84回有機合成化学協会関東支部シンポジウムに参加して口頭発表を行いました。
2023.4.1 
大学院生3名,学部4年生1名が新たに加わり,新年度が始まりました。
2023.3.27 
卒業式が行われました。M2の3人は社会へと旅立ちますが,研究室で学んだことを活かして,これからも大活躍することを期待します!

2023.3.22-25 
楊君(D1),平野君(M2),田中君(M2),森田君(M2),遠藤君(M1)が日本化学会第103春季年会に参加して口頭発表を行いました。
2023.3.2 
化学系卒業研究発表会が行われ,島袋君(B4)が学士論文研究優秀発表賞を受賞しました。おめでとう!(賞状とメダルは卒業式で授与)
2023.2.22 
Merging the Norrish type I reaction and transition metal catalysis: photo- and Rh-promoted borylation of C–C σ-bonds of aryl ketones と題する論文を発表し,front coverに採用されました。D1藤巻君の初論文です,おめでとう! Chem. Sci. (10.1039/D2SC06801J)
2022.2.9 
修士論文発表会が行われ,4名のM2が2年間の研究成果を発表しました。全員大変立派な発表でした。いやー,みんなよく頑張った。お疲れ様!

2022.10.1 
Recent progress in transition metal complexes supported by multidentate ligands featuring group 13 and 14 elements as coordinating atoms と題する総説を発表しました。東北大 橋本先生,小室先生,産総研 中島先生との共著です。 Coordin. Chem. Rev. (10.1016/j.ccr.2022.214837)
2022.9.29 
藤巻君(D1),黒木君(M2),田中君(M2),森田君(M2)が第38回有機合成化学セミナーに参加してポスター発表を行いました。最先端の有機化学を3日間たっぷりと堪能しました。
2022.9.27 
森田君(M2)が第68回有機金属化学討論会でポスター賞を受賞しました,おめでとう! ますますの飛躍を期待します!ポスター賞一覧

2022.9.8 
第68回有機金属化学討論会にて,藤巻君(D1)が口頭発表を,森田君(M2)がポスター発表を行いました。2人とも大変立派な発表でした!
2022.7月 
楽しく院試激励会をしました。いろいろと企画してくれたレク係に感謝!

2022.4.22 
Boron-Zinc Double Transmetallationを利用したPZnP-ピンサー型配位子の簡便合成と,PZnP-パラジウム/ルテニウム錯体の合成と構造解析に関する論文を発表しました。 Dalton Trans. (10.1039/D2DT01222G)
2022.4.1 
C-H/C-O/C-B結合の切断を介するAmbiphilicホウ素化合物の光骨格転位反応に関する論文を発表しました。 Chem. Lett. (10.1246/cl.220106)
2022.4.1 
大学院生3名,学部4年生1名が加わり,新年度が始まりました。総勢13名のメンバーで新触媒・新反応の開発を目指します!

お問い合わせ

当研究室における教育・研究内容に興味のある方はお気軽にご連絡ください。進学希望者の研究室見学はいつでも受け付けています。

鷹谷 絢 准教授
〒152−8551 目黒区大岡山2-12-1-E1-6
E-mail: takayajun[at]chem.titech.ac.jp