Ⅱ.学習内容
化学系の学習課程は,学生が化学の諸分野を学ぶのに必要な基礎科目を,バランスよく筋道立てて学習できるように計画されています。学生の皆さんが,化学の基本的学問体系の骨組みを把握し,新たな発展に挑む意欲の湧く実力をつけるためのカリキュラムが組まれています(赤文字は必修科目)。
2年次および3年次を通じて,各分野における基本的講義,演習および実験科目が中心となっています。2年次ではコンパクトにまとめた少ない必修科目で確かな基礎知識の習得を,3年次では,自主性を尊重した選択科目を中心に,より高度で深い学習を実現します。また,将来の研究の基礎とするため,実験と演習を重視することがカリキュラムの特色です。授業科目の進行とともに2年次,3年次と順次高度な化学的内容と実験技術が学べるように配慮されています。その他,数学,物理学などの基礎科目や化学各分野の最近の発展などについても自ら選択し学べるようになっています。4年次では,各研究室に配属し,教員の指導のもと,第一線の研究に加わって学士特定課題研究(卒業研究)を行います。また,卒業研究と共に,セミナーを通じて研究論文,文献を読んで討論を行います。また学外の講師による特別講義や,頻繁に訪れる外国人研究者によるセミナーなどから,最近の研究動向と将来展望などを知ることができます。