岡田・長谷川研究室│東京工業大学大学院理工学研究科化学専攻

研究内容

キラル認識  キラルアイスクロマトグラフィー

種々の物質を溶かした水溶液を凍らせると、化学結合を用いずに機能性固体を作ることができます。 キラル選択性を持つ物質を凍らせるとキラル認識能を持つ氷ができ、これを利用するとキラルクロマトグラフィーが可能になります。
上図はシクロデキストリンと塩を加えた氷によるキラルクロマトグラフィーの例です。 シクロデキストリンだけではキラル分離ができませんが、塩を加えることで氷共存液相ができ、 そこにシクロデキストリンが溶解することで、キラル分離が可能になります。 同じ条件下でのバルク水溶液に比べて、キラル選択性が促進されていることが示唆されています。