岡田・火原研究室│東京工業大学大学院理工学研究科化学専攻

研究内容

超高速分離(反応のスナップショットを捉える分離)



細い中空管の中に流体を流すと、多くの場合放物線状の速度プロファイルが生じます。 この流れの中で、拡散の大きな物質は平均流速で移動しますが、拡散の小さなものは流れの形を反映した放物線状の分布を保って移動します。 その結果、後者は平均流速の2倍の速度で移動する成分を持ち、下図のように早く溶出ピークを与えます。 この原理は系を小さくしても同様に成り立ち、これにより高速化が容易です。













この原理、ワイドボアハイドロダイナミッククロマトグラフィー(WHDC)により秒以下の分離を達成しました。 高速分離は平衡や反応を止めて見ることにつながります。つまり、反応のスナップショットを分離で見ることが可能になります。